午前8時、満たされた気分で「Brød(ブロード)」を出る。
日射しはかなり強いけど、歩けないほど暑くもないか。
すぐ目の前の広場には、新しい地下鉄路線の駅が建設中で、
google mapにはすでに表示されている。
早く完成するといいのにな。
次の目的地に向けバスに乗ろうと、大通りを目指す。
若めの男性が犬連れで通り過ぎ、
さりげなく道のゴミを拾ってゴミ箱に捨てていた。
なんとなく印象に残った光景。
途中、Irma(イヤマ)でお水を買う。
開店は7時のはずが、店内はまだ寝ぼけている感じ。
開店後2時間後くらいまでは、
品出し中で店内通路に商品が氾濫、
なんてことは欧州では、ほぼデフォルトと知る。
(旅程前半で訪れたワルシャワでは、
開店時間になっても、スタッフが来なかった!)
半袖シャツにネクタイを締めつつ、
太い腕には隙間なくタトゥーのおじさまに、
大変優しくお会計してもらう。
コペンハーゲン旅行期間中は、
「それはもはや服」という程、
広範囲にタトゥーが入った老若男女を見かけた。
ママもタトゥー、おばあちゃんもタトゥー。
ガイドブックからは読み取れなかった光景。
大通り沿いを気ままに歩いて、
適当なところでバスに乗る。
街の規模感か、
治安の良さなのか、
パリなどと比べると、コペンハーゲン市内の移動はずっと気軽。
いざ、
楽しみにしすぎて、「臨時休業」とかだったら立ち直れない…。
「Coffee Collective Godhåbsvej」は、
わたしの膨らみ過ぎた期待を超える素敵な場所だった。
滞在中あと5回は来たい!と胸がいっぱい。
さきほどより少し気温が上がった通りを歩く。
目指すJægersborggade(イヤースボー通り)は徒歩でも15分ほど。
先ほどから続く壁越しに、豊かな緑が確認できる。
壁の切れ間に開かれた門があり、大きな公園のよう。
歩くのは好きでも暑さに大変弱いわたし、一休みしたくて中に入る。
昔、北海道大学の構内で見たポプラ並木を思い出した。
木陰のベンチを見つけ、一息。
湿気がないから、日陰はぐっと涼しくて気持ちいい。
いい公園だなぁ、とぼんやりしていたら、
犬の散歩をする人の合間に、お花を持ち連れ立つ人の姿がちらほら見える。
よくよく周囲を見渡すと、ここは墓地じゃないか。
こんな爽やかで気持ちいい場所なんて、きっとよく眠れる!
ここが墓地内であろうが、
一本道を疾走する自転車は健在なのが可笑しい。
*後から調べたら、一休みした墓地は、
アンデルセンも眠る、Assistens Cemetery(アシステンス教会墓地)でした。